導入事例

採点システム導入によりテスト業務を効率化。削減時間は子どものための時間へ/横浜市立荏田南小学校

「EdLogクリップ採点支援システム ひまわりエディション」(以下、EdLog)の導入校にお話を伺う、「EdLog事例紹介シリーズ」。
第二弾は神奈川県横浜市都筑区にある、横浜市立荏田南小学校。学校の改革に取り組む阿部校長先生を筆頭に、ICT主幹の佐野先生、教諭の齋藤先生、菅原先生にお話を伺いました。

テストの学校一括採択が、校務の負担軽減につながる

ー最初に、小学校の教育方針や体制についてお聞かせください。

阿部校長:本校の大きな特徴として、教科担任制、コース別算数授業の実施、ICTの活用推進の3本柱を掲げている点が挙げられます。特にICTの活用推進においては、私が異動してきた昨年度から、ICT機器を手配したり、デジタル教科書を利用したりと整備を進めてきました。現在では、GIGAスクール構想によって子どもたちに1人1台端末が配布されたことに加えて、1クラスに1台の大型提示装置も揃えています。

ー独自のカリキュラムの実施に加えて、学校内のICT化も積極的に進められている印象です。そういった中で、EdLogの導入に至ったのにはどのような経緯があったのでしょうか?

阿部校長:ICT環境の整備と並行して、今後きっと教材メーカーがICTに対応したドリルやテストなど、これまでの紙教材とは異なる、新しい教材を用意してくれるだろうという見立てがありました。そのため、そういった状況になっていくことを見越して、「適切なICT教材の選定を進めておいてください」と本校のICT担当である佐野先生に、昨年度の段階で予め指示を出していたのです。

▲左から菅原先生、校長の阿部先生、佐野先生、齋藤先生

ーでは、佐野先生を中心にさまざまなサービスを比較検討された中で、弊社のEdLogをご採択いただいたわけですね。

佐野先生:そうですね、昨年の2月くらいには導入予定のサービスをおおよそしぼっていました。GIGAスクール構想がスタートすることはわかっていましたし、スタートするからこそ慣れるまで先生方は忙しくなるだろうという考えもあって、「できるだけ先生方の校務の負担を減らしてあげたいな」「テストの採点や分析にかかる時間をできるだけ省力化してあげたいな」とふさわしいサービスを探していました。そして春には、光文書院さんに直接サービスについてご説明いただいた上で、「これなら信頼して利用できそうだ」とほとんどの学年・教科でテストの採択を決めました。
いろいろなサービスを比較する中で、効率的な採点に踏み込んだサービスがあまりないなと感じていたのですが、EdLogは採点の負担が減るイメージが湧いたのも決め手ですね。

ー学校一括でのテスト採択、ありがとうございます。テストメーカーをまとめていただいたねらいは何でしょうか?

阿部校長:学年や教科によってバラバラの採択ではなく、あえて学校全体で統一することは、結果その学校で働く職員の負担軽減になったり、効率化・省力化が図れたりするきっかけになるはずです。先生方の校務の負担が減った分、時間に余裕ができれば、ひいてはそれが子どものためになるので、そういう循環ができていくとよいなと思います。

また、循環をきちんと支えていくためにも、今後デジタルの教材開発にも力を入れていきそうなパートナー的教材メーカーを見極めておこうという考えもありました。光文書院さんはまさにその点でも本校に合った教材メーカーだと思っています。

佐野先生:そうですね、最終的に光文書院さんを選んだのはそれも大きいです。「デジ漢」「デジ計」(対象のドリル教材ご採択により使える、無料デジタル教材)も使っています。担当の営業社員さんにもいつも丁寧にフォローいただいて、助かっています。

一覧での“バツ付け”により、採点基準のブレがなくなる

ー続いて、実際に現場でEdLogを利用されている齋藤先生、菅原先生のお話をお聞きしたいと思います。まず齋藤先生、担任や学年、EdLogのご利用具合を教えていただけますか。

齋藤先生:私は今5年生の担任をしています。教科は教科担任制の下、主に図工と国語、コース別の算数の発展コースなどを担当しています。私の場合、EdLogは国語と算数のテスト採点で使っていますね。そもそも採点ソフトを使うこと自体が初めての経験だったので、最初は「こういう便利なものがあるんだな」という興味からEdLogを使っていました。

EdLogに慣れてきて、やっぱりいいなと思うのは、全員分の解答を一度に一覧で見られる点です。例えば国語の記述問題でよくあるのですが、「この解答、さっきの子はマルにしたんだったかな…三角にしたんだったかな…」と採点基準に迷う際、これまでであれば紙のテストを1枚ずつめくって探していました。それがEdLogであれば、一度に見られるので、「こういう基準で三角にしたな、ここまで書いてあればマルにしたんだな」と採点基準で迷う時間が減ったかなと思います。
また、単純な解答が続くテストの採点は圧倒的に速くなった実感があります。私の場合、特に国語の漢字50問テストは本当に時短になっていると思っています。一度にある漢字のクラス全員分の解答がパッと出てくるのに対して、合ってるか間違っているかをバーッと見て、しかもバツだけ付ければよいですから。あ、い、とか誰が見てもわかるような単純な選択問題の解答もすごいスピードで採点を終わらせられます。


ー先生方はどちらかというとマルが付いた子どもより、バツが付いた子どもに対してフォローをされることが多いと思います。であれば、最初からマルでなくてバツを付けておけば時間も短縮できるよね、というコンセプトで作っていますので、実際に“バツ付け”のよさを体感いただけているというお声は我々も大変うれしいです。
では続いて、菅原先生にお話を伺ってもよろしいでしょうか。

菅原先生:私は現在担任は持っておらず、4年生の図工、5年生の算数・理科・体育を担当しております。テストは学年を持っていない分、「1~6年生まで、私の机に置いていただければ全部マル付けします!」と言っていたので、この1年間はEdLogを使ってテストの採点をたくさんしました。特にEdLogを使う機会が多かったのは4年生以上のテストです。社会や理科といった、記号による単純解答の多いものは速く採点ができている感覚です。

私は、採点する時に名前の表示/非表示が選べる機能がある点がよかったですね。ある1つの問題に対して、全員分の名前を表示させた上で一覧で見られるというのは、1枚1枚めくって確認しなくてはいけない紙のテストと大きく違うところだと思います。「あ、この子が間違えたんだな」というのがすぐわかるのはありがたいです。一覧になることで授業で自分が意識して教えた箇所の解答を見て「あ、この問題できなかったか…」「やっぱり正答率が高いな」といった分析がしやすい点もよいと思っています。
また、私は自分が指導していない学年・教科のテストも引き受けて採点しているので、集計結果が簡単にExcelで出せることで、自分が担当していない学年の先生にテストを返す際でも、成績状況についてコミュニケーションをとりやすいのも助かっています。

ひまわり先生との連携で、より効果的な分析が可能に

佐野先生:菅原先生が仰った、成績の共有がしやすいという点は、EdLogがひまわり先生(光文書院の評価支援システム)と連携できるところも大きいですよね。EdLogの採点結果をひまわり先生に取り込むだけで、どの問題がどのくらいできている/できていないかをすぐにがすぐまとめてくれますから。

阿部校長:これまでは学年や教科、先生によって採択するテストメーカーが異なっていたので、それぞれが成績処理のために使っている計算ソフトもバラバラでした。そこもまとめて統一することで、結果として先生たちの負担が減ると思いました。


ー確かに、ひまわり先生は光文書院のテストに合わせて単元などを設定済みですので、学校全体でご採択いただくことで設定にかける時間を短縮でき、効率化につながりますよね。

齋藤先生:EdLogからひまわり先生へ自動で点数が転記されるのは大変助かります。テストをマル付けした後に、記録にとるというのは間違えられない分、神経も時間も使うところなので…。

菅原先生:保護者の方と個人面談をする際には、ひまわり先生から出てくる成績診断シートを使って、「あくまでテストの点数ですが」ということで説明をしていたのですが、それがとてもよかったと保護者の方からコメントをいただきました。学習の成績が目に見える形になっているので、自分も説明がしやすかったです。月ごとの変化もすぐに出してくれるので、「○月にはこのくらいだったのが、今はこのくらいまでできていますよ」といったことを伝える時にも助かりますね。

阿部校長:これまでは紙のテストにまず素点を入れて、観点を足して点数を付けて、それを転記して…という地道な作業で、転記の最中には「あ、一行ズレてた…!」みたいなことがよく起きていました。しかし、EdLogとひまわり先生の連携によって、採点をしたらあとはデータを移すだけ。これまでいかに二度手間、三度手間をやっていたかがわかります。

ーありがとうございます。ここまで、EdLogの導入が採点時間の短縮につながっていて、採点・分析まわりの負担は減っていると伺ってきました。最後に、その空いた時間で「こんなことができるようになりました」ということがあればお伺いできるとうれしいです。

菅原先生:紙のテストの採点をする際、机の上はどうしてもテストだらけになってしまいます。違うことをやりたい時は、広がったテストを一回片付けますが、続きをやろうとしても「あれ、どこまでマル付けたっけ?」となってしまうので、紙のテストを採点する時は、それだけしか作業できないのがデメリットだなと感じています。一方、EdLogの場合はパソコンさえあれば作業できるので、慣れてくるとちょっと画面を読み込んでいるすき間時間にも他の作業を進めることができるのがいいなと思いますね。

齋藤先生:私も同じような感覚があって、パソコンであれば採点作業を途中でストップしても、パソコンを開けば途中だったところから迷いなく再開できるのがいいなと思っています。
空いた時間は、教材研究の時間やそのほかの校務の仕事に充てられるようになったと思います。紙の採点だと、全員分が重なって山になっているので「まだこんなに残っているのか…」という感覚がどうしても生まれてしまいますが、EdLogの場合、1人ずつでなく1問ずつ見ていくので、そういった心理的な負担は減った気がします。

ーありがとうございました。学校全体で光文書院のテストをご利用いただいているからこそのコメントも多くいただき、大変勉強になりました。ひまわり先生との連携機能も有効に活用いただいているようで何よりです。今後もサービス品質向上のため、先生方からのお声をいただきながら、改善を重ねていきたいと思います。

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