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2021.12.21

【独占インタビュー】採点支援システムEdLog(エドログ)を導入!
グローバル人材の育成に力を入れる立命館小学校に聞く、その経緯と効果とは?

株式会社 光文書院と株式会社EdLog(エドログ)がサービスを提供する採点システム「EdLogクリップ採点支援システム ひまわりエディション」(以下、EdLog)。光文書院の単元テストを採択すると利用いただける無料の採点システムで、スキャンしたテストデータを小設問ごとに一覧表示することでスピーディーな採点を可能にし、先生方の校務負担削減にもつながる便利なツールです。
今回は、本サービスをご利用いただいている立命館小学校にお伺いし、学校の教育目標をはじめ、それに伴うEdLog導入の経緯などについて、校長の堀江先生、ICTご担当の正頭先生、山田先生にお話を聞きました。

EdLogクリップ採点支援システム
ひまわりエディション

児童の解答用紙をスキャンしてパソコンに取り込むことで、効率よくスピーディーな採点を可能にする校務支援システムです。採点基準のブレや見落としの削減に加え、Google Classroom経由のオンライン返却にも対応しています。
光文書院の評価システムと連携すれば、得点入力や集計の手間なく、通知表・指導要録の簡単作成も可能です。

理想の学校像の実現に向けて、採点システムの導入で時間を創出

まずお話をお聞きしたのは、2021度から専属で立命館小学校の校長に着任された堀江先生です。これまで小学校だけでなく、立命館学園の中学校・高等学校、大学など、子どもたちの成長にさまざまな立場から携わられてきた堀江先生に、教育目標の存在と、EdLog導入の経緯について質問しました。

ー小学校の教育目標を教えてください。

堀江校長:前提として、立命館は「立命館で学んだ子どもたちが、その学びを活かしてリーダーシップを発揮し、自分の生きていく世界を変えていける人間になりましょう」というメッセージを掲げています。そこで、中学校、高等学校、大学も含めて長い目で子どもの成長を見てきた、私自身の経験も踏まえつつ、2021年度からの小学校の学校経営方針を定めています。
具体的には、どんな子どもを育てていきたいか、育成人材像という形で、
①「五つの誓い」を体現する子ども
②自律的な学習者・生活者としての自分に肯定感を持ち、自分の成長に期待と希望を抱く子ども
③グローバルな視野での人権と社会貢献に対する高い意識を持ち、利他の心を自生する子ども
の3つを挙げています。

▲五つの誓い

立命館が掲げるグローバルな社会貢献意識はもちろん、学習者としてだけでなく、これから生きていく人間としての自分への自信や、小学校6年間の後も続く、自分の成長への期待をきちんともってもらいたいという思いを込めました。

また、理想の学校像として掲げているのは、
・子ども、保護者、教職員が、信頼関係の中で共に学び合い成長し合える学校
・それぞれの子どもの成長のあり方を肯定し、長い目で見守ることができる学校
・挑戦を応援し、失敗から学ぶ経験を大切にする学校
の3つです。基礎学力をしっかり身につけることは大前提ですが、その上でそれぞれが失敗してもよいからやりたい学びにチャレンジしていく経験を大事にしましょうということを、2021年度は特に強調して取り組んでいます。

▲校長の堀江先生

基礎学力をつけながら、探究的な学びにもチャレンジしていく過程では、「もっとこんな力をつけなくてはいけない」「ここがわからないからもっと知りたい」といった基礎と探究を行き来するような双方向の気づきが生まれることが理想的だと考えています。とはいえ、現状まだこの段階には到達できていません。このあたりは、立命館独自の探究型の学びをモデル化していこうということで、2030年度に向けてのチャレンジデザインとして、学園をあげて取り組んでいるところです。

ーこういった目標が走る中で、EdLogを導入されたのにはどういった経緯があったのでしょうか。

堀江校長:学園や小学校として目指している子どもたちの姿や学校の姿に、どうしたら近づけるかというと、まず、近づくための取り組みを進める時間を作り出すことが必要です。やはり先生方にとって一番大事な仕事は子どもと向き合う時間ですので、そこをどれだけ大事にできるか、創出できるかが重要なポイントになってきます。その時間をつくるために、働き方改革含め、優先順位を付けたうえで、無駄なものは省き、機械に任せられるものは任せていきましょうという議論を先生方としています。そのような流れの中で、EdLogも、よりよい学校の姿を目指すための時間をつくるひとつの手段として導入しました。

▲EdLog導入の目的は、子どもたちと向き合う時間の創出

今ではEdLogも校内でかなり定着してきましたが、最初から全員の先生が使いこなせてはいませんでした。どうしても先生それぞれの業務のスタイルがあったり、宿題の丸つけひとつとってもこだわりがあったりする先生もいらっしゃいます。それはそれで否定はせずに、「こんな風に便利なシステムを使っても効果が下がることはないよ」ということを、徐々に浸透させていけたらいいなと思っています。

ー光文書院のテストをご採択いただくと、EdLogを無料導入できることになっています。立命館小学校さんも、弊社のテスト教材と併せてEdLogをご利用いただいていますが、単元テストを実施するようになったのは、ここ最近のお話だそうですね。

堀江校長:これまでは自作の単元テストと、中間テスト・期末テストといった定期テストの実施でした。一方、光文書院の単元テストは、ある程度点数が取れることを前提とし、より短いスパンでしっかりと子どもたちの理解度や定着具合を確認するものと理解しています。短いスパンでの単元テストの実施により、子どもたちの弱点を早期に把握してフォローできますし、先生方にとっても、自作テストを作成する時間を軽減できるというメリットがあると思います。

単元テストで培った知識を探究的な学びへ。削減した時間で何をするかがモチベーションに

続いては、立命館小学校でICT科をご担当され、単元テストやEdlogの導入・活用を進めていらっしゃる正頭先生にお話を聞きました。

ー立命館小学校におけるテストの位置づけや、単元テスト導入の経緯について教えてください。

正頭先生:僕らの中では、学習には「インプット(知識を得る)→インテイク(定着させる)→アウトプット(活用する)」の3段階のプロセスがあると捉えています。テストはその中でもインテイクの活動ですが、定着させたところでそれがきちんと活用できないと意味がない。今の立命館小学校で言う「探究的な学び」にしっかりとつなげていくということですね。その橋渡しにおいて、テストは重要な役割を果たしていると考えます。

2019年度までは、単元テストから中間・期末テストまで全て先生の自作で実施していました。しかし、働き方改革の観点で見た時に、テストは厳密・厳正でなければならず、先生が自作するのはとても負担であるという議論が出ました。今までのインテイクの確認の場だけで十分なのか、本当はその先のアウトプットが大事ではないのか、という話もありました。
そこで、1回あたりのテストのボリューム感を軽くし回数を増やしつつも、先生方の負担は軽減できるように、ということで、採点システムを提供しているEdLog社のサービスと連携している光文書院のテストを採択することになりました。

▲ICT科ご担当の正頭先生

テストの採点という作業だけを切り取れば、EdLogのようなデジタルではなく、手書きの方が早い感覚があるのはわかります。しかし、「テストの採点」を丸つけだけでなく、転記、分析までをセットにした業務だと捉えた時には馬力が全然違います。転記や集計ミスなどへの対応も含めて全体でみると、採点システムを活用した方が圧倒的に早いと感じています。

また、EdLogを活用することで時間が短縮できるわけなのですが、「ではその浮いた時間で何をしようか」という視点で、先生方自身をモチベートできるかも大事だと思っています。EdLogのような採点システムに限らず、学校で新たなICT教材などを導入しようとしている先生の中には、他の先生からの反応が芳しくなく、苦労されている方もいらっしゃると思います。そういった場合には、その導入によって空く時間で、何ができるようになるかまで併せてお伝えしてみるのもひとつの方法かもしれません。「一人ひとりのテストを丁寧に分析したい」だったり、「日記のコメントをしっかり書きたい」だったり、「教材研究をしたい」だったり…。「先生が早く帰宅したい」という気持ちでも構わないと思います。

ー採点システムを使うことで、児童の見取り方に変化はありましたか。

正頭先生:丸つけをする際に各児童の名前を非表示にできるため、余計なバイアス(先入観)がかなり取り除かれます。例えば名前が見えていると、普段は満点のAさんにバツがついた時、本当?と気になって止まって問題を細かく見て無駄な時間を使ってしまったり、最近勉強をがんばっているBくんの分のテスト用紙を先に探して丸つけしてみたり…。でもバラつきのない効率的な採点のためには、そういう作業は最後にまとめてやることにして、丸つけは止まらずに済ませるというのがポイントだと思っています。ですので、システムを使うことで児童の名前を見えないようにできるのはよいですね。また、EdLogは最後に正答率を出してくれるので、分析に時間を割くことができます。

▲EdLogの実際の採点画面。子どもの名前を載せないことで先入観が除かれ、効率化につながる。

ー先生方は非常にお忙しいことと思いますが、そういった細かい意識の積み重ねで、よりよい教育のための大事な時間が創出されていくのですね。

正頭先生:そうですね。日本の学校教育を発展させていくためには、どんどん学校に社会のリソースを取り入れていかないと先生方がパンクしてしまうと思います。採点システムのようなデジタルの力しかり、立命館の場合は、大学と連携した取り組みなども当てはまると思います。社会のリソースを借りながらも、先生は引き出しを増やすために勉強しなくてはいけないし、リソースを借りるために学校の外や地域に出る必要も出てくると思います。その時に何より必要になるのは、どうしたって「時間」になるんです。

空いた時間は授業準備や子どもの見取りに活用。システム浸透へのさらなる期待

最後に、正頭先生と同じくICTを担当されている山田先生にも、普段どのようにEdLogを活用されているか、使用感や今後の課題について教えていただきました。

ー単元テストと採点システムEdLogをご利用いただいてみて、いかがでしょうか。

山田先生:1年生は全体の問題数が少ないのでEdLogは使っていないのですが、各学年の担任はある程度使える状況なので、テストの採点にはEdLogを使うというのが浸透しつつあります。先日は分散採点(丸つけの作業を複数人で分担できる機能)を初めて使ってみましたが、感動しました。あれは本当に早いです。

▲EdLogで採点をする様子

EdLogの導入によって、テストの採点は15~20分で終わるようになったので、テストを実施したその日のうちに十分に終わらせれます。しかも、転記もしなくてよいですよね。以前公立の小学校で勤務していた際は、テストの実施から返却までに数日空いてしまう日もあったり、転記に一番時間がかかったりしていました。
でも今では点数が間違いないかの確認も一切いらないですし、データのバックアップもできるのでありがたいです。子どもにとって、テストがいつ返されるかというのは、ひとつのモチベーションにもなるので、実施から返却まで待たせることがなくなったのもよかったと思っています。

僕自身も、放課後に教材準備や授業準備をしたり、休み時間に子どもの様子をしっかり見取れたり、子どもに声掛けできる素材を探しに行ったり、と空いた時間をかなり活用して、時間をうまく使い分けることができるようになりました。

▲ICT教育部長の山田先生

ー今後の展望や計画している新しい使い方などがあれば、教えてください。

山田先生:働き方改革の一環として、他の先生に採点をしてもらうことになった場合、採点基準さえ一律にしておけば、分散採点機能を使って負担なく一気に済ませてもらうことが可能だと思うので、そんな使い方も学校全体に提案していけるかなと思っています。もちろん、担任の先生が実際に採点したいという気持ちも理解はできるのですが、協力しながら互いに効果がより発揮できる方法で使っていきたいです。
また、手で丸つけした方が早いという感覚もあると思うので、そこをどう採点システムの方へシフトしていけるかも考えていきたいです。1日の中のどのタイミングでスキャンするかというような、具体的な時間の使い方までは浸透させられなかったので、休み時間に1クラスずつスキャンしておくなど、他の先生方の使用具合を聞きながら相談・提案していきたいと思っています。

まとめ

先生方の校務負担を削減することができるのは、EdLogの大きな魅力のひとつですが、「それによって空く時間で何ができるか、何を成し遂げたいか」、学校の先生方の間で認識を合わせておくことで、採点システムの導入にもより意味が出てくるのだと思います。それに対して十分にサポートできるよう、光文書院としてEdLogの普及に今後も取り組んで参ります。
採点システム「EdLogクリップ採点支援システム ひまわりエディション」について詳細を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

取材にご協力いただいた立命館小学校の堀江先生、正頭先生、山田先生、誠にありがとうございました。

EdLogクリップ採点支援システム
ひまわりエディション

児童の解答用紙をスキャンしてパソコンに取り込むことで、効率よくスピーディーな採点を可能にする校務支援システムです。採点基準のブレや見落としの削減に加え、Google Classroom経由のオンライン返却にも対応しています。
光文書院の評価システムと連携すれば、得点入力や集計の手間なく、通知表・指導要録の簡単作成も可能です。

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EdLogクリップ採点支援システムひまわりエディションの操作方法や技術的な内容のご質問がございましたら、「EdLogクリップ採点支援システムひまわりエディションQ&A」をご確認ください。

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