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2021.04.01

【小学校裁縫セット】企画者インタビュー、「さいほうセット」に込めた想い

光文書院の「さいほうセット」には、バッグのデザインや中身の使いやすさなど、児童のことを考えた数多くのこだわりが詰まっています。2021年度「さいほうセット」を企画した社員に、その魅力や想いをインタビューしました。
また、「さいほうセット」などの教具をWebからご購入いただけるサービス「Web申込袋」についてもご紹介いたします。

2021年度「さいほうセット」のご紹介

ーまずは、2021年度「さいほうセット」の新デザインについてご紹介いただけますか?

2021年度「さいほうセット」には、新たな4種のバッグが加わりました。小学生の時だけでなく、大人になってからもずっと使い続けられるような、飽きのこないデザインを意識しました。
控え目に配置された『トイ・ストーリー』のキャラクターや上質な生地感など、細部にもこだわりが詰まっているので、各バッグの詳細も是非ご覧いただきたいです。

  • 各バッグの詳細は、画像をクリックするとご確認いただけます。
  • 「さいほうセット」ご紹介ページにて、全ラインナップをご確認いただけます。そちらも是非ご覧ください。


ブラックキャット


エイリアン/パステル


エイリアン/ネイビー


トイストーリー/メタル

児童からも、保護者からも選んでいただける「さいほうセット」を目指して

ーご紹介ありがとうございます。デザインを考える時に大切にしたことは何でしょうか?

「さいほうセット」のデザインを考案するにあたり大切にしたのは、実際に活用する児童にも、ご購入いただく保護者の方にも、どちらにも納得して選んでいただきたいという想いです。児童に「使いたい!」と思ってもらいたいのはもちろん、保護者の方にも安心して選んでいただける教材ラインナップを揃えたいと考えていました。
また、小学校で購入した裁縫セットを、その後も長く持っていてくださる方も多いので、大人になっても持ち続けたいと思えるデザインであることも大切だと考えました。

これらの思いを実現させるために、2021年度の「さいほうセット」には「児童・保護者がともに、長く大切に使いたいと思える、シンプルで心地よい良質なデザイン」というコンセプトを設定し、そこからぶれないようにデザインを決定していきました。

ーデザインの開発過程で悩んだことなどありましたか?

デザインはどちらが良いかはっきりと決めるのが非常に難しいので、メンバー間で好みがわかれて意見が対立することがありました。

そのため、子ども向けのデザインを手掛けている協力会社に助言をいただいたり、保護者の視点を取り入れるために社員からの意見を求めたりしました。こうして集めた情報を踏まえてデザインを決定していきました。

ですが、情報を集めるだけでは決めきれないことも多く、最後は、根気強くコンセプトに立ち返って、デザインがコンセプトに沿っているかどうか議論を繰り返すことで企画をまとめていきました。デザイン設計の前にしっかりとコンセプトを共有できていたからこそ、メンバー全員が満足できるデザインのバッグに仕上げることができました。

生地やバッグの形状など細かい部分にもこだわりました

児童にも保護者の方にも長く愛していただけるように、過多な装飾は排除し、洗練されたシンプルなデザインに仕上げました。また、流行りやキャラクターに頼りすぎないことも意識しています。『トイ・ストーリー』のキャラクターをデザインしたバッグについても、キャラクターをタグやプレートにワンポイントで使用することで、キャラクターに気づかずとも好感を持っていただけて、気づくとより魅力が増すようなデザインになるよう心掛けました。

さらに、手に取っていただいた時に、質の良さを感じていただけるよう、バッグの生地にもこだわりました。
例えば「トイ・ストーリー/メタル」の前面は、デニム調の合皮と凹凸のある合皮という、質感の異なる2種類の生地を組み合わせることで、高級感をだすことに成功しました。

トイ・ストーリー/メタル
2種類の合皮を組み合わせた生地

また、「ブラックキャット」のストライプ部分にはラメの入った生地を使用しており、手に取っていただいた時にキラキラ光る仕様になっています。このように細部までこだわることで、シンプルであるけれども上品な、大人になっても使い続けたくなるバッグに仕上がりました。

ブラックキャット
ラメを織り込んだ生地

ーそのほかに、デザインでこだわっている部分はありますか?

バッグの形にもこだわっています。バッグは箱状で、教室での積み重ね保管がしやすくなっています。また、バッグ内には仕切りがないので、セット品以外のものを入れるゆとりもあります。
さらに、動画のように、ファスナーを最後まで開けると、フタをバッグの底側に回して置くこともできます。これによって、狭い机の上でなるべく場所を取らずにバッグを置いておくことができ、スペースを有効にお使いいただけると思います。


初めての家庭科の授業をサポートするために

ーデザイン以外の面で大切にしていることは何でしょうか。

多くの児童にとっては初めて手にする裁縫道具になるので、裁縫の知識を正しく学べるように、授業に必要な道具はすべてセットに入れるようにしています。例えば、「しつけ糸」。教科書では用意したほうがよいものとして載っていますし、布教材の説明書にもしつけ糸を使用するように書いてありますが、実際には、しつけ糸を入れている裁縫セットはほとんどありません。ですが、裁縫を学ぶ機会は家庭科の授業だけ、という児童も多いので、「大人になっても知らない」ということがないよう、あるべきものはしっかり用意したいと考え、光文書院の「さいほうセット」には、しつけ糸を入れています。

また、しつけ糸は絡まりやすいので、児童に簡単に扱ってもらえるよう、カードに巻いた形でご用意しているのもポイントです。

ーそれぞれの道具にもこだわりがありますか?

児童が使う道具なので、安全かつ使いやすいものにすることを意識しています。

例えば、針さしは片手で簡単に抜きさしできるよう、ケースの内側や外側に固定できる形になっています。また、裁ちばさみ・糸切りばさみの刃は磁気を帯びているので、針を落としてしまった時に安全に拾うことができます。


糸をワンタッチで簡単に通すことのできる「Y字針」を初めてセットに加えたのも光文書院です。「Y字針」は、針穴のかわりにY字の切り込みがあるので、針の上部に糸を押し付けるだけで糸を通すことができます。針に糸を通す練習はもちろん大事ですが、あまりにも時間がかかってしまい、肝心な制作の時間がなくなってしまうのはもったいないですよね。針に糸を通すことが苦手な児童にも、作品を作ることに時間をかけてほしいという気持ちから、「Y字針」をセットに1本入れています。


―すごく簡単に扱える道具が多いですね。

そうですね。初めて裁縫に触れる小学生にとってはもちろん、大人の方にも使いやすいものになっていると思います。わたしも自分で光文書院の「さいほうセット」を使っていますが、「Y字針」は大人にとっても便利で、よく使っています。

デザインだけでなく中身も長く使っていただけるものとなっていますので、自信をもっておすすめできます。

児童・保護者の方・先生方へのメッセージ

これまで光文書院では、多種多様な児童の好みに合わせ、バリエーション豊かなデザインを提供してきました。しかし、今回はコンセプトを立て、一つのコンセプトに沿ったデザインを開発するという初めての試みに挑戦しました。

今後もこうしたコンセプト重視の教材開発により、「こういう教材は光文書院だけだから、ぜひ、光文書院の教材を使いたい」とおっしゃっていただけるような教材を開発していきたいです。

ですが、最終的にどのような教材がよいかを決めるのは児童や保護者の方々です。今回企画したものに満足せず、実際に使用している方々のニーズを踏まえて、児童にも保護者の方にも先生方にもより喜んで使ってもらえるラインナップを揃えてまいります。

今後も光文書院の「さいほうセット」をよろしくお願いいたします。

まとめ

シンプルで良質な心地よいデザインのバッグに、授業での使いやすい工夫が詰まっている「さいほうセット」。デザインや中身に込めた社員の想いをお伝えできていたら嬉しいです。「さいほうセット」のご紹介ページでは、各バッグの素材やデザイン細部の画像、サイズ情報なども公開しておりますので、是非ご覧ください。

  • 商品に関するお問い合わせはこちらからお願いします。
  • 掲載の商品情報は2021年度のものです。

■ 「Web申込袋」のご紹介

「Web申込袋」とは、「さいほうセット」などの教具を、保護者の方がWebサイトからご購入いただけるサービスです。PCやスマートフォンから教具を選んでご注文いただくと、紙の申込袋同様に、商品を学校にお届けいたします。
お支払い方法は、保護者の方にクレジットカードもしくはコンビニ払いをお選びいただきます。児童と先生方との間の現金のやりとりがなくなるため、先生方の集金の負担は軽減しますし、保護者の方にも安心してご利用いただけます。


  • ご利用の販売店様によっては、Web申込袋をご利用いただけない場合もございます。
    Web申込袋の導入にご興味のある先生方は、お近くの販売店様にお問い合わせください。