社員インタビュー

Member Interview

教材グループ 国語編集チーム

樋渡 歩

Ayumi Hiwatari

「国語が好きになりました」全国の子どもたちに、そう言ってもらえるように。“生きる力”が身につく良問をつくりたい。

Profile

本を読むことが大好きな子ども時代から、編集者への道を歩んできた、教材編集のプロフェッショナル。社会科学部を卒業後入社した大手通信教育会社では、学習参考書の編集に携わり、高校国語教材の制作に従事。チームのリーダーとしてキャリアを築いた後、より幅広い編集に携わってみたいという興味からライトノベルの出版社に転職、編集者として活躍。「もう一度教育の世界に」という内なる情熱に導かれ、光文書院に入社。現在は国語教材の編集チームリーダーとして、子どもたちの学びを豊かにする教材づくりに全力を注いでいる。

Episode 01

わたしが光文書院に入社した理由

わたしたちが作ったものが、全国の小学校に届く影響力と責任。

光文書院で編集者として働く魅力は、公教育により近い点ではないかと思います。光文は全国の小学校に直接教材を届けられる、業界でも数少ない会社のひとつ。先生の声を直接聞ける研究会に参加すれば、先生方がどう教材を活用しているかも知ることができます。広くなにかを仕掛けたい人にはいい環境なのではないかと思いますし、ここでは子どもたちの学びと真摯に向き合える。その実感が、なによりのよろこびです。

もともと母親が教員だったこともあり、教育に関心があって、大学卒業後は通信教育会社で学習参考書の編集の仕事をしていました。そこで編集のひととおりの仕事を覚え、ビジネスに関する知識を身につけました。仕事は充実していましたが、より幅広い世界をみてみたくて、ライトノベルの出版社に転職。編集者として、多様な出版物に携われることは充実していましたが、次第に、自分が携わったものが流行の移り変わりにのまれていっているように感じてしまい、どこか寂しさを覚えるようになりました。

もう一度、教育に携わりたい。編集者として、何千、何万と日本語を読んできた中で、国語力をもっと深めていく必要性も強く感じていました。言葉は単なる道具ではない。文化そのものであり、次の世代に丁寧に伝えていくべきものだと。その想いから、公教育の現場で本質的な貢献がしたいと考え、光文書院を選びました。

Episode 02

数ある出版社、教育業界のなかでも、光文で編集に携わるやりがい

良問づくりに純粋に取り組める。

光文書院で編集の仕事をする魅力は「子どもたちの学び」という最終目的さえぶれなければ、基本的に制約がないところ。純粋に子どもたちのための良問づくりに取り組めるところだと思います。

問題を作る際、私が常に意識しているのは「この問題を通じて、子どもたちにどんな力をつけられるか、子どもたちの力をどう発揮してもらうか」ということ。単に正解を導き出すだけではなく、問題を解くプロセス自体で子どもの力を引き出せないか。そこにこだわっています。

例えば、光文のテスト教材は様々な学力層の子どもたちを想定して作られていますが、標準レベルの教材であれば、基礎を確実に固めるための問題を。アドバンスレベルの教材であれば、さらに深い思考を促すことができるような問題を。デジタル教材であれば、より柔軟な思考につながるアプローチを。というように、一人ひとりの子どもの可能性を最大限に引き出すことを目指して、問題を考えています。

どんな問いかけをしたら、子どものもつ本来の力を引き出すことができるのか。問題を解きながら、自然と思考力や表現力が身につくような、そんな問いかけを追求しています。Aという問題を考えるときに、同時にBの力も身につくような。いわば、一石二鳥どころか、一石三鳥、四鳥を狙うような問題づくりができたら面白いですね。

正直、そんな理想の問題を作るのは簡単ではありません。試行錯誤の連続です。同僚たちと議論を重ね、様々なアイデアを出し合う。そのプロセス自体が、私たち編集者の学びにもつながっています。

Episode 03

光文の仕事を通じて創りたいこと

「学ぶことが好きになる。」
生きていくために必要な力を身につけてほしい。

わたしたち光文書院のビジョンは「学ぶことが好きになる。」これは単なるスローガンではなく、わたしたちの教育への根本的な想いなんです。子どもたちに大切にしてほしいのは、「なぜこうなっているのだろう?」と問い、つまずきから気づく力。つまり、これから生きていくために本当に必要な力を育むことです。

受験の突破のための問題ではなく、「国語が好きになりました」と子どもたちに言ってもらえるような問題を作りたい。それがわたしが実現したいことです。国語は単なる教科ではなく、コミュニケーションの基礎。自分の考えや気持ちを適切に伝える力がないと、社会で生きていく上で誤解やトラブルが生じます。

大切なのは入り口を作り、その先の学びをどう拡げ、続けていくか。どういう道筋で考え、実行するのか。世の中で生きていくために必要な力とは、問いを発見し、探求し、解決していく力。現在の教科学習をどうやって実社会と繋げられるか。それを常に模索しています。