![]()
子どもたちの心を開く魅力的な保健室を創る
東京都小学校養護教諭

- 保健室は,単にけがや病気の救急処置にとどまらず,子どもたちの健康にかかわるさまざまな機能を備えており,学校の中でも特別な空間である。心や体に問題を抱えた子どもとかかわる機会も多い。子どもたちの心の安定を図り,安心して運動や学習に打ち込むことができるベースとなるような保健室としたい。

- 保健室での日々のかかわり,保健室経営の工夫
保健室は,すべての児童が随時利用できる「心と体の教室」である。保健室経営案に基づき,次のような点に配慮した保健室づくりを行っている。そのうえで,1人ひとりの子どもたちと向き合う誠実で受容的な対応がなによりも望まれていることは言うまでもない。
- 癒しの空間づくり
来室した児童がゆっくりと安らげるような環境づくりを心がけている。また,入ってきた子とすぐに目を合わせて対応できるよう,動線や配置を工夫している。
- ピアノやオルゴールなどのリラックスできるBGM
- ラベンダーなどのアロマオイルで安らげる香り
- 目にやわらかい色調(パステルピンク)
- 気持ちが和むかわいらしい表示
保健室玄関
保健室壁紙
- 掲示教材・図書資料等による工夫
保健室に来る児童は,誰もが話をしたいわけではない。今はただそっとしておいてほしい子もいる。そんなとき,やみくもに話しかけたり説明を促したりすることは,かえって息詰まる雰囲気を生み出す。そこで,そんな児童が自由に手に取ったり,読んで感じたりすることのできる教材・資料を常備している。
- リフレーミング・カード(表面に短所,裏面にそれをリフレーミングした長所が書かれている)
- フワフワ言葉のボール(フワフワ言葉のやわらかさや温かみを,握った感触で感じることができる)
リフレーミング・カード
フワフワ言葉のボール
- 連携できる保健室
保健室で把握した児童の様子や健康課題は,他の教員と共有し,教育活動に反映させていかなければならない。そのために,保健室からの情報発信や関係組織(生活指導委員会・特別支援校内委員会等)との連携を大切にしている。全員の教職員とまめに情報交換を図ることはなかなか難しいので,来室状況や保健室でのかかわりの様子などを伝える職員向け保健便りを発行している。
また,養護教諭が不在の場合も,誰もが利用できるよう保健室の環境整備に努めている。- 「保健室のそらもよう」(職員向け保健便り)
- 子どもの声を取り入れて
異動してきたばかりのときは,児童が保健室にどんなイメージをもっているのか,どんな役割を期待しているのかがわからなかった。そこで,保健室に「ほけんしつポスト」と「ほけんしつアンケート」を設置し,児童の声を募った。今後は,質問や相談用のポストとしても活用していく。
- ほけんしつポスト

